余市町
1934年に創業者の竹鶴政孝によって建設されたニッカウヰスキー第一の蒸溜所。敷地内にある9つの建物は国の登録有形文化財となっている。ビートを燃やした煙で麦芽を乾燥させるキルン塔、石炭直火焚きでアルコールを抽出する蒸留棟、オーク材の樽が並ぶ貯蔵庫など、ウイスキーの製造工程を歩いて巡れる。
敷地内にあるウイスキー博物館では、ニッカウヰスキーの変遷や、竹鶴政孝と妻・リタの軌跡を思い出の品々が展示されており、スコットランドパブをイメージしてつくられたウイスキー倶楽部で50種類以上のウイスキーの試飲を有料で楽しむこともできる。また、ニッカ会館では、ウイスキーの無料試飲コーナーで、シングルモルト余市10年、鶴17年、アップルワインをそれぞれ1杯ずつ味わえるほか、土産物販売コーナーもある。年間28万2000人(2013年)の観光客が訪れる後志管内の観光スポットだが、2014年9月29日から放送のNHK連続テレビ小説「マッサン」のロケ地となったことから、見学者数が例年に比べて増え、2014年は6月までに昨年の同じ時期に比べて1.3倍の約13万3000人が訪れている。
十勝からのアクセス
帯広から余市までは、約270キロメートル。車で、芽室帯広インターチェンジ(IC)から道東自動車道〜道央自動車道〜札樽自動車道を経由して小樽ICまで約3時間半、小樽から国道5号を約30分走行し余市に到着。JR余市駅から車で約1分。