小樽市

にしん御殿 小樽貴賓館(旧青山別邸)

明治、大正期にニシン漁で巨万の富を築いた大網元・青山家が2世代にわたって1923年に建てた贅の限りを尽くした別荘。2010年に国の有形文化財に登録されている。木造2階建て、延べ床面積627平方メートルで建築費は当時の金額で31万円。当時は東京の新宿に建てられた有名デパートの建築費が51万円だった。

ニシン漁で巨万の富築いた象徴、旧青山別邸

北海道では珍しい瓦葺屋根、柱や床はケヤキの漆塗り、漆くい壁、神代杉の幅広天井、タモ材をふんだんに使った階段など最高級の素材に宮大工が最高レベルの仕事で応えた。建物の三方には、家族だけが楽しむための池泉庭、趣き深い枯山水庭園などを配している。
株式会社貴賓館(佐藤美智夫オーナー)が管理運営。約5000平方メートルの敷地内には、旧青山別邸をはじめ、北海道在住の日本画家が描いた天井画が印象的な食事処の小樽貴賓館が併設されており、樹齢100年の桜の木や石狩挽歌記念碑も建立されている。貴賓館によると、旧青山別邸には、多い月で1カ月1万人、年間8〜9万人が訪れる。

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Access

にしん御殿旧青山別邸

〒047-0047 小樽市祝津3丁目63
TEL 0134-24-0024

にしん御殿 小樽貴賓館 公式HP

十勝からのアクセス

帯広から約250キロメートル。自動車で高速道路を利用(道東自動車道〜道央自動車道〜札樽自動車道)して約3時間半。2011年10月に道東道と道央道が直結したことで、帯広―小樽間の所要時間は30分以上短縮された。

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