MITSUI OUTLETPARK SAPPORO KITAHIROSHIMA
政令指定都市の札幌市に隣接する北広島市に2010年4月22日に第1期開業。2014年4月18日に第2期オープンし、北海道・東北エリアで、店舗数最多のアウトレットパークへとスケールアップした。年間500万人の観光客が訪れる道央圏屈指の観光名所のひとつとしても知られ、その知名度は道内だけに止まらず、海外からの観光客の間でも徐々に広がりをみせている。
道央自動車道の北広島インターチェンジから300メートルに位置し、施設の半径100キロ圏内は高速道路網が整備されている。札幌を含む道央圏はもとより、函館などの道南圏、旭川を入れた道北圏、帯広、釧路を含む道東圏と、アウトレットパークを中心にして全方位からショッピングを主目的とした観光客がマイカーで訪れる。また、車で約30分の距離には新千歳空港があり、台湾、中国、香港、タイ、マレーシアなど、大勢の海外からの観光客が土産物などを求めて立ち寄る。駐車場は屋内外あわせて2600台分を完備している。
事業主体は三井不動産(本社東京・菰田正信代表取締役社長)、管理運営は三井不動産商業マネジメント(本社東京・安藤正代表取締役社長)が手掛ける。敷地面積5万2900平方メートルの中心には、鉄骨造2階建ての2棟の建物を配置し、衣料、アクセサリー、飲食料、雑貨など幅広いジャンルのブランドが出店するエンクローズドモールとなっている。2棟は上空ブリッジで接続されており、高い回遊性が保持されており、天候に左右されずにショッピングを楽しむことができる。エンクローズドモール内には、日本初出店のアウトレット3店(『Samsonite』、『京都くろちく』、『SATURDAY』)をはじめ、道内初出店のアウトレットプロパー9店(『AMERICAN EAGLE』、『UGG』、『Y-3』、『T-Fal』、『NISHIKAWA』、『FETE』、『DEUX MONCX』、『KEEN』、『Auntie Anne's』)を含め、全174店舗が軒を連ねる。店舗面積は3万平方メートルに及び、隅々まで見て回るのは一度来ただけでは難しく、リピーターも多い。
海外からの観光客を積極的に取り込むため、イスラム圏の礼拝室を新設したほか、免税店もどんどん増えている。Wi-Fiスポットの拡充や、外国語に対応できるスタッフ常駐しており、英語、中国語、韓国語の語学バッジを着用し、海外からの観光客がひと目で存在に気付けるように配慮されている。また、外国語専用のコールセンターも設置されている。電気自動車充電スタンドがあるほか、共有部証明のLED化、風力発電設備も設置するなど、環境への取り組み意識も高い。北広島市では、14年4月に市観光基本計画を策定し、重点プロジェクトとして都市型推進協議会を年内に立ち上げる。同計画内で三井アウトレットパークは都市型観光施設と位置付けており、今後、三井アウトレットパークを含む関係施設や機関など都市型観光施設との連携強化に本腰を入れる構え。十勝・帯広から千歳へ訪れる観光客を含め、北広島市へのさらなる観光入り込み客数増加に向けた方策を具現化していく方針だ。また、三井アウトレットパークは、約1100人の従業員が働いており、地元雇用を含めた経済波及効果にも寄与している。
道東自動車道
「帯広JCT」〜「北広島I.C.」約135分
JR〈北広島駅まで〉