タグ南極観測船しらせ

クジラ発見

船の横を並走するクジラ

船の横を並走するクジラ


 15日夕食後、艦橋から放送が入った。「艦首右舷100メートルにクジラがいる」。海氷が見え始めると、クジラが出現するとは聞いていたが、まさか巡回点検中にあたるとは思ってもいなかった。その後すぐに「艦首右舷50メートル、クジラが手を振っている」。

 巡検中は観測隊寝室から外出できないが、ドアを空け廊下の様子を見てみた。自衛隊員が「出てもいいですよ」と手で合図してくれた。急いで、望遠レンズを付け外に出た。船から数十メートル離れたところをクジラが通り過ぎていくのが見えた。真っ黒い頭を一部だけ出して潮を吹いている。よく見ると2頭が並走して泳いでいた。珍しいものを見に来たようにゆっくりと通り過ぎて行った。

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