タグ南極観測船しらせ

しらせの「船内郵便局」開局

はがきに消印を押す阿部良一電信員

はがきに消印を押す阿部良一電信員


 南緯55度を通過し、南極域に入った南極観測船「しらせ」内で12月12日、船内郵便局が開局した。切手の販売や世界各地から「しらせ」あてに送られてきた郵便物に記念の消印を押す作業が始まっている。

 同郵便局は、銀座郵便局しらせ分室という扱いで、海上自衛隊の西山伸也通信長が分室長なっている。「しらせ」宛ての郵便物は、母港の横須賀基地(神奈川)と寄港地のオーストラリアフリーマントルの2か所で積み込まれる。人気が高く、今年は約1500通の郵便物が集まった。オーストラリアやドイツなどの外国からの郵便も多い。

 船内郵便局では、記念の「風景印」か日付だけの「黒活印」を押す。「カシェ」と呼ばれるスタンプも押すこともある。「しらせ」内で消印が押された郵便物は日本に到着後、本人の元か指定の住所に届けられる。

 郵便業務に携わる阿部良一電信員は、「昨年初めて仕事をして、切手に記念押印する概念を知った。今年は自分の切手を探す楽しみも増えた」と話す。

私もはがきを書いて送る。届くのは来年の5月。はがきより先に日本に帰ってきてしまう。どんな気持ちで受け取っているのだろうか。


 

前の記事次の記事

トップへ戻る