タグ南極観測船しらせ

アムンゼン湾 リーセルラルセン山同行記(1)



 昭和基地を離れた56越冬隊と57次夏隊は17日、最後の野外観測地点のアムンゼン湾リーセルラルセン山ふもとで作業を行った。今回は51次隊以来の上陸。観測隊「宙空グループ」は来年予定されている無人オーロラ観測装置の設置に先立って、風向風力計を新設、「地圏グループ」はGPS観測、三角点新設などを行った。

 目的地まではヘリコプターで移動する。窓から氷山がたくさん見える。このあたり一帯は大陸氷床から崩壊し絶えず氷山が形成される製造工場のような場所だ。

 同地は昭和基地付近のリュツォ・ホルム湾沿岸部の露岩帯とは全く異なり、切り立った山がそびえる風光明媚(めいび)な場所だ。アルプスを思わせる山々だが、リーセルラルセン山で800メートル程度しかない。風景に圧倒されつつも同行取材を開始した。





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