内陸氷床掘削チーム同行記(4)
荷物の搬入をを手伝う機械担当隊員ら
8日、気象観測のため5時半に起きると、まだ地吹雪が続くものの風速は10メートル以下に収まってきた。雪上車の前面には着氷し、後方は高い吹き溜まりが形成されてブリザードの激しさを物語っていた。風で舞い上がった雪が朝日に照らされ美しい。
地吹雪が続くも太陽が顔を出している
雪上車の前面に付着する氷
雪上車の前面に付着する氷
雪上車の後方にできた吹き溜まり
地吹雪で雪上車も隠される
早めに朝食を済ませ、撤収準備を行う。雪上車でけん引していた2トンそりを「S16」内陸基点の元の場所に戻す手伝いをする。
正午ごろ、1便が到着。搭乗してきた機械担当隊員と一緒に持ち帰り物資を積み込んだ。「もうこの地を踏むことはないだろう」。名残惜しい気持ちを抑えてヘリコプターに乗った。(おわり)
昭和基地に到着した内陸グループ
荷物を積んだヘリコプターに手を振る隊員ら
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