昨日紹介した定時交信。昭和基地内の無線局で業務に当たっているのが、57次隊の渡邊創隊員だ。
渡邊さんの仕事は多岐にわたる。通信設備の保守と運用を行うほか、電報業務や越冬期間中の郵便業務にも当たっている。
ブリザードの人員確認も仕事の一つ。10日午前には外出注意令が出され、人員確認に追われていた。無線で人員の所在を知らせる連絡が次々と入り、隊員の名前をホワイトボードに整理していく作業を行っていた。
夏期間中は特に忙しい。「朝、早起きしなければいけないのが一番大変」と渡邊さん。早いときは午前5時ごろから気象状況を南極観測船「しらせ」に仲介することもあるという。
夏作業中の無線仲介や野外調査で基地を離れる隊員向けの交信も頻繫に入ってくる。渡邊さんは「屋内業務がほとんどで外出することができません」と窓から外の様子を見ながら話していた。