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第一夏期隊員宿舎の脇で南極観測船「しらせ」航海科の渡邊晃さんがラッパを吹いていた。6日朝に行われる「ケルン祭」に向けての練習をしていたのだ。
昭和基地に「しらせ」が接岸すると、立待岬付近のふじケルンに自衛艦旗が掲げられる。支援の自衛官が「しらせ」に帰る時、総員名簿をケルンに奉納し、旗を降ろすのが「ケルン祭」だ。その際にラッパの「気を付け」や「君が代」を演奏する。
ラッパの演奏は航海科の仕事。唇の形を変えて演奏するが、5音しか出せない。それに合わせてできる曲を演奏する。
渡邊さんは「寒いと唇がこわばり、音が出しにくくなる」と南極での悩みを話す。6日、私は基地を不在にしている。本番の音色が聞けないのは残念だ。