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和子牛「たけかず1」800万3000円で落札 道内最高額 十勝家畜市場

道内最高額の値が付いた「たけかず1」の競り(武隈BF提供)

 【音更】音更町内のホクレン十勝地区家畜市場で14日に開かれた和牛子牛の競りで、豊頃町の武隈ブリーディングファーム(BF、武隈英和社長)が出品した雌子牛が、800万3000円で落札された。ホクレンの家畜市場では過去最高額。繁殖用子牛として高い評価を受け、十勝和牛の産地形成に向けて弾みになった。

 競り落とされたのは、生後10カ月の「たけかず1」。霜降り度合いを示す脂肪交雑基準値が高い「みさき351」の子で、全国で高評価の種雄牛「福之姫」と交配した。十勝独自の種雄牛づくりを目指す十勝和牛育種組合が認定する子牛で、道外からも上場が注目されていて、沖縄県の生産者が落札した。

 道内の和牛子牛の取引では、昨年3月の同市場で武隈BFの出品牛が、当時道内最高の754万円で落札され、その金額を更新した。国内では昨年12月に沖縄県石垣市の市場で、雌子牛に過去最高とみられる1000万円の値が付いたが、「たけかず1」も上位に入る結果になった。

 黒毛和種の取引で十勝市場は、肥育用を中心に道外の産地に子牛を供給してきた。ただ近年は、十勝和牛としてのブランド力向上や販売促進に向けて、独自の種牛が求められてきた。枝肉が多く取れて脂肪交雑などの質も兼ね備えた特色ある和牛生産へ、基盤となる繁殖雌牛集団づくりを同組合が中心に進めてきた。

 今回の高値について、同組合の代表も務める武隈社長は「組合や地域の育種改良の取り組みが評価された」とする。十勝和牛振興協議会の宮前裕治会長は「これからも育種や肥育と協力しながら、全国から評価される産地を形成していきたい」と話した。(安田義教)

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