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ナビコムアビエーションが新衛星通信システムの実験 大樹

モーターグライダーを使って行われた新システムの通信実験

 【大樹】ヘリコプターの地図情報表示装置などを開発、販売するナビコムアビエーション(東京、玉中宏明社長)が、大樹町多目的航空公園で、新しい衛星通信システムの稼働実験を行った。システムを搭載した小型航空機を飛ばし、上空からの動画データの送受信状況を確認した。

 「イリジウム・NEXT衛星」による新通信サービス(サータス)を活用。従来より高速・大容量通信が可能となり、同社ではヘリコプターや小型航空機への実装に向けて実験に取り組んでいる。

 イリジウム衛星通信は地球上のどこからでもデータ送信が可能なことから、航空機に実装された場合、災害発生時の状況把握や救難活動に貢献するとみられる。今年度中の商品化を計画している。

イリジウム衛星通信による新サービスシステムを説明する玉中社長

 実験は11~15日に行われ、14日には報道陣にその様子が公開された。モーターグライダー(翼長18メートル)にシステムを搭載し、上空450メートル地点から、飛行中も安定的に画像データの通信が可能なのか調べた。

 玉中社長は今回の実験に関し、「予想以上にきれいな動画が送信された。(新システムは)災害時に大きな効力を発揮する。まずは官公庁での普及を進めたい」と語った。

 同社は茨城県内の飛行場と併用する形で2018年から、夏場は大樹で実験を続けている。玉中社長は「大樹は広くて飛行機を飛ばしやすい。将来的に開発拠点をつくれたら便利」と述べた。(能勢雄太郎)

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