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十勝の生乳生産 11年連続で最高更新 132万トン 21年度 ホクレン集計

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 ホクレンが集計した十勝管内の2021年度の生乳受託数量は、前年度比4・5%増の132万5657トンで、11年連続で過去最高を更新した。飼育頭数が増え、昨年産の牧草などが良質だったことなどから乳量が伸びた。一方、ホクレンでは生乳余剰を受けて年度後半から取り組んだ生産抑制の影響もあったとみている。

 牛乳や乳製品の原料となる生乳は、道内の大半をホクレンが集荷している。全道でも昨年度、3・2%増の413万3614トンで過去最高を記録。地区別では、根室(4・4%増)、オホーツク(3・4%増)、釧路(2・2%増)と主産地を中心に前年度を上回っており、全体の生産を押し上げた。

 十勝の生産量は全道の32%を占め、道内トップを維持した。

 昨年度は、規模拡大による飼育頭数の増加や、牧草やデントコーンといった粗飼料の品質が恵まれたことを背景に増産した。

 十勝農協連がまとめた21年の畜産統計によると、乳牛の飼育戸数は減少傾向が続いたものの、経産牛の飼育頭数が2・1%増、経産牛1頭当たりの乳量も1・8%増えた。生乳出荷農家1戸当たりの生産量も増えている。

 一方、新型コロナの長期化によって業務用などを中心に牛乳や乳製品の消費が低下。年末年始や年度末には、余剰の生乳が廃棄される恐れが高まり、酪農現場には昨年12月から全道的に生産抑制の取り組みが求められた。

 年度後半の受託量などからホクレン生乳受託課は「増頭や牧草の質が良かった要因がある中で、生産抑制に取り組んでいただいて、一定の効果はあったとみている」とする。

 今年度も生産量が増える6月にかけて需給調整が必要な状況が続くことから、道内では21年度の生産目標数量に対して101%にする取り組みが進められている。(安田義教)

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