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「やっとその場所に立てた」金メダルの高木美帆、表彰式で目を潤ませる 北京五輪スピードスケート

 【中国・北京=北雅貴】北京五輪のスピードスケート女子1000メートルのビクトリーセレモニー(表彰式)が18日、メダルプラザで行われ、優勝した幕別町出身の高木美帆選手(27)=日体大職-日体大、帯南商高出=に、日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長から金メダルが授与された。個人種目では初の頂点。国歌が流れる中、中央のポールに日の丸が揚がると、目を潤ませ感慨に浸った。高木選手は「スポーツ選手にとって、君が代の音色は輝かしい時に流れることが多い。やっとその場所に立てたと思うと、込み上げてくるものがあった。重みを感じた」と話した。

 前回の2018年平昌(ピョンチャン)五輪では団体追い抜き(チームパシュート)で金メダルを獲得。「比較できず差もあるわけではないが、スピードスケートをやっていると、個人で勝つのはまた少し違う感情があった」と振り返った。

 今大会は女子1000メートルまでに、1500メートルと500メートル、団体追い抜き(チームパシュート)の3種目で銀メダルを獲得。最後の5種目の1000メートルで念願の優勝を飾った。これまでは、その後に控えるレースに備え「少しでも早く次の体を整える準備をしないといけないな」と思いながらの表彰式だったため、やっと落ち着いた形でメダルを受け取ったという。

 この日のセレモニーでは、ライバルで銅メダルのブリタニー・ボウ選手(米国)と抱擁する場面も。「ボウ選手はアスリートのかがみ。どの選手にもリスペクトを持っているし、人の器の大きさを感じる。一緒に立つ表彰台は順番に関係なく、どの大会でも楽しい時間を共有できる」と笑顔を見せた。

 今季の戦いは終わったわけではない。世界選手権大会(3月3~6日・ノルウェー)のオールラウンドでは2018年以来の優勝を狙う。さらにその翌週にはオランダでのワールドカップ第5戦(最終戦)も1000メートルと1500メートルに出場予定だ。「この金メダルは次の大会には関係ない。ゼロから、チャレンジャーとして進みたい」と気持ちを新たにしていた。

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