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負けず嫌いの闘志 悔しさ糧に成長 DF志賀葵 北京五輪女子ホッケー

 【中国・北京=北雅貴】「押される時間が長かったが、チーム全体で粘り強く戦った。目標にしていた(1次リーグBグループ)1位通過ができてまずはほっとしている」。主力DFとして重責を担った志賀葵(22)は、安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 妹の紅音(20)と共に全4試合で第1セットとして滞氷。この日も身長165センチの自分より体格に勝るチェコ選手にひるまなかった。ゴール前やコーナーでの競り合いにも激しく戦えた。一方で、国際規定内ではあるが普段よりも小さいサイズのリンクを意識。「早く前に、FWにつなげようと考えている。結果的に良い攻撃につながっている」と冷静さも併せ持つ。周囲からはあまり感情を出さずクールとの印象が強い。「結構負けず嫌い。練習の中の小さな場面でも負けたらすごく悔しい。表に出さないだけです。ディフェンス向きかも」と笑う。

 帯三条高3年生だった4年前の平昌(ピョンチャン)五輪では、4試合で計6分22秒のプレータイム。試合に出たという実感は少なく、実力不足の自分が悔しかった。卒業後に苫小牧市に拠点を置くトヨタシグナスへ。そこで目の当たりにしたのは、チームは違うが同じ会社のダイナックスに在籍する日本代表の大澤ちほ主将(29)や米山知奈(30)の存在だった。「ジムに行くといつも筋力トレーニングをしている。(既に主力の)先輩がやっているなら自分はもっとしないといけない。ホッケーへの姿勢や意識が全く違った。氷上以外の小さな積み重ねが必要だと思った」と自身の甘さを感じるとともに、大きな刺激を受けた。

 「プレーするのが不安だった」という平昌から4年。日本代表に定着し、多くの国際大会も経験した。昨年8月の世界選手権で「大事な場面で多く使ってもらった」と自信も深めた。北京ではこの日の30分9秒を含む1次リーグ4試合で、計115分45秒も滞氷している。

 次戦は格上のフィンランド。「体を張ってゴールを守る」と意気込む。選手村では妹と同じ部屋。一緒にテレビや動画共有サイトYouTube(ユーチューブ)を見たり、のんびりストレッチをしたりしてリラックス。選手村での食事もおいしく食べられている。つかの間の休息を取り、12日の試合に臨む。

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