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葵→紅音→浮田 志賀姉妹決勝ゴール演出 北京五輪女子アイスホッケー

 【中国・北京=北雅貴】2大会連続となるDFの志賀葵(トヨタシグナス-帯三条高、帯南町中、稲田小出)と妹で初出場のFW紅音(同)が、大舞台の初戦で主力として存在感を見せ付けた。葵が「4年前の平昌五輪と違い、出場するだけでなくチームの勝利に貢献したい気持ちが強くなった」と以前に話していた言葉を体現した。

 2人は得点が期待される第1セット。初戦独特の緊張の中、紅音は積極的に攻め込んだ。第2ピリオド(P)5分ごろ、相手の反則で1人多いパワープレーの好機で3本連続でシュートを放った。得点はならなかったが、同P開始早々に同点とされた嫌な流れを断ち切る一役を担った。「緊張は少なくて、わくわくした」と強心臓ぶりを発揮した。

 第3P4分。葵が自陣のボート際から「あまり難しいプレーをせずに簡単に前につないだ」と、状況判断良く縦に出したパックを、ニュートラルゾーンで紅音が受け取った。ゴールを背にして、相手選手も後ろにいたが、近くを勢いよく走り込んできた浮田留衣にタイミングよくバックハンドでパス。浮田はアタッキングゾーンに進入し、GKの右肩口を抜くシュートを決めた。紅音は「留衣さんの位置は見えていた。(パスをしてと)呼んでくれたので出した。最近は今のセットで練習しているので慣れていた」と喜んだ。

 葵は序盤こそ緊張から硬さがあったものの、試合が進むに連れて動きが良くなった。体格の良いスウェーデンの選手に当たり負けせず、最後まで体を張って守った。ウエートトレーニングに励み、ベンチプレスが1年前より10キロほど多く上げられるようになった成果を出した。「最後までハードにプレーできた」と表情を少し緩めた。

 高校3年生で選ばれた平昌では4試合に出場したものの、わずか計6分22秒しかプレーできなかった。「不安が大きかった前回とは気持ちが全く違った。本当に勝ちたい気持ち大きくなった」と、心身ともに成長した姿を大舞台で見せた。

 チームの目標であるメダル獲得へ、物語は始まったばかりだ。葵は「あさって(5日)からも厳しい試合が続くと思う。1戦1戦、1シフト1シフトを大事に戦っていきたい」と気を引き締めた。

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中学女子が女子制す、男子は帯三条高V 帯広ハンドボール協会コート開き大会

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