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東京で豚丼普及に努める飯田さん 帯広店舗の営業再開

十勝、北海道産の食材にこだわった「大極上豚丼」を手にする飯田さん(左)と妻の祐子さん

 東京の飯田信夫さん(65)がキッチンカー販売で帯広発祥の豚丼普及に努めている。2019年に帯広市内に“逆輸入”で開店した店舗をコロナ禍でいったん閉めていたが、東京での回復基調を受けて9カ月ぶりに営業を再開。「これまでのご恩をお返したい」と特別価格で提供している。

 飯田さんは、移動販売車(キッチンカー)の製造販売を手掛ける「スカイワールド」(東京都江戸川区)の社長。先代で帯広出身の木暮武さん(故人)が、「小さな時から食べ慣れた味を広めたい」と、キッチンカーでの豚丼販売を25年前に考案し、飯田さんが商品開発の先頭にたった。

 「東京では豚丼はおろか、帯広の認知度も低い現状を少しでも変えたかった」と飯田さん。02年には千葉市の依頼を受けて、プロ野球千葉ロッテマリーンズの本拠地で豚丼販売を開始した。

 19年には念願の本場・帯広で「BUTASAN HOKKAIDO(ぶたさんほっかいどう)」(西5南40)を開店。ところが軌道に乗った矢先のコロナ感染拡大で、今年3月に帯広の店をいったん閉めた。

 飯田さんは「本当に苦しかった。本社が東京にあるため、市の支援金もいただけず、東京での事業にまずは傾注した」という。銀座などのオフィス街や展示会場でのキッチンカー販売は1日10万円以上を売り上げるまで回復し、豚丼人気は再燃している。

 東京では2000円で販売している空揚げと十勝産豚肉と豚トロ三種盛り「大極上豚丼」を、1月いっぱいまで980円で提供する。

 妻で店主の祐子さん(50)と東京・帯広の2拠点生活を満喫する。「帯広・十勝の味で20年以上やってこられた感謝を込めた。今後、十勝の観光にも貢献していきたい」と、夫婦で語っている。(酒井花)

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