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十勝から3工房4品が入賞 ワールドチーズアワード2021

チーズ工房NEEDSの「ラクレット」

 世界のチーズ業界で最高峰の一つとなるコンペティション「ワールドチーズアワード2021」(開催地スペイン・オビエド)で、チーズ工房NEEDS(幕別)の「ラクレット」と、共働学舎新得農場(新得)の「さくらのアフィネ」が金賞を受賞した。十勝管内3工房4品が上位に入賞し、ナチュラルチーズ王国・十勝の実力を世界に示した。

 チーズ工房NEEDSの「ラクレット」は製造後、塩水でチーズの表面を磨きながら、約3カ月ほど時間をかけて熟成。独特の香りを醸成させた仕上がりとなっている。

 磯部公児工場長は「偶然の産物ではなく、製造や熟成管理に対するスタッフの思いと情熱、技術力が公に評価された結果で、とても光栄な事と感じている」とし、「金賞の重みと責任をしっかりと心に刻み、引き続きチーズ製造に従事したい」と話す。

共働学舎新得農場の「さくらのアフィネ」(左)、銀賞の「グランデ シントコ」

 共働学舎新得農場の「さくらのアフィネ」は、数々の国際コンクールで高い評価を得ている季節限定の「さくら」を、1カ月ほどアフィネ(フランス語で熟成の意味)させたチーズ。酸味のないマイルドな口当たりが特長だ。

 宮嶋望代表は「うれしいと同時に、世界的なレベルに通用するという手応えを感じている」とし、「飼料を生かした発酵など、十勝北部でのチーズづくりの方向性は間違っていない、ということ」などと話す。

 「ワールドチーズアワード」は、今年で33回目の開催。「2021」には、世界45カ国から計4079品がエントリー。日本からは国産チーズ競争力強化支援対策事業を活用し、全国25工房37品(うち十勝は4工房9品)が出品された。

 3日に審査・結果の発表があり、日本からは計14品が入賞。十勝管内からは金賞2品のほか、共働学舎新得農場の「グランデ シントコ」が銀賞に、「十勝千年の森チーズ工房キサラファーム」(清水町)の「十勝シェーブル 炭」が銅賞に輝いた。

 また、アトリエ・ド・フロマージュ(長野)の「翡翠」とニセコチーズ工房(後志管内ニセコ町)の「二世古 椛」が、最高賞となる「スーパーゴールド」に輝き、「翡翠」はファイナルステージに進んだ。(松岡秀宜)

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