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ワーキングホリデーで若者が就業体験 広尾

牛舎で角倉さん(右)と談笑する酒井さん

 【広尾】本州の都市部に暮らす若者が来町し、町内の企業や農家で就業しながら地域住民と交流を深めている。町活き生きプロジェクト(会長・村瀬優町長)が今年度から取り組む「ふるさとワーキングホリデー」で、参加者は「初めて体験することばかり。とても勉強になる」と話している。

 現在、滞在しているのは福岡県在住の谷本陸さん(21)と千葉県在住の酒井和樹さん(23)。いずれも8日から開始し、谷本さんは池下産業、酒井さんはマドリン(酪農業)が受け入れている。

池下産業が受け入れている谷本さん(中央)。右は池下社長、左は池下藤吉郎会長

 谷本さんは東京都内のレストランに勤務していたフランス料理の若手調理人。池下産業では、水産物の冷凍工場などで作業を体験している。

 谷本さんは「お客さまに料理を説明するにも産地のことを理解していないと。食材がどう加工されているのか、勉強になる」と強調。池下藤一郎社長(39)は「東京ではできない体験をたくさんして、独り立ちした時には、広尾の食を発信してほしい」と期待する。

 酒井さんは7月に海外の大学を卒業、日本で就職活動が始まるまでの期間を利用し、ワーキングホリデーに応募した。マドリンでは酪農作業全般を体験している。食の問題に関心があり、「スーパーで売られている牛乳がどう作られているのか、生産者の思いも知ることができた。毎日が新鮮なことばかり、すごく充実している」と、笑顔。

 マドリンを経営する角倉円佳さん(38)は「全く農業体験のない人を受け入れるのは初めて。酒井さんの考え方に触れ、私自身、とても刺激になっている」と話している。

 谷本さんは28日、酒井さんは22日まで滞在する。他に2人が今月中に来町し、町内の酪農家に滞在する予定。(能勢雄太郎)

<ふるさとワーキングホリデー>
 都市部の若者などが一定期間地方に滞在し、働いて収入を得ながら、地域住民と交流する事業。総務省が推進している。

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