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総文祭に管内7校6部門に出場 コロナ下で2年ぶりに開催地和歌山へ

総文祭に向けて練習に熱が入る帯広三条高合唱部

 高校生にとって国内最大級の文化の祭典「第45回全国高等学校総合文化祭(総文祭)」が31日から7日間、和歌山県で開かれる。十勝管内からは7校が計6部門に出場。新型コロナウイルスの感染拡大で昨年は初のウェブ開催となったため、2年ぶりに開催地に集う。各校は感染対策を取りながら、厳しい状況の中で努力を重ねてきた成果を披露する。(高田晃太郎、平田幸嗣)

 「昨年は全国大会に出場した実感がなかった。現地に行ける今年は練習にも一層、気持ちが入る」。合唱部門に帯広柏葉との合同チームで出場する帯広三条の前田百瑛子(もえこ)部長(3年)はそう話す。

 昨年は開催地の高知県で歌声を披露できず、録画した映像を総文祭の公式サイトで公開する形が取られた。合唱部顧問の豊田端吾教諭は「全国レベルの合唱に触れられる総文祭は、1年生がモチベーションを高めていく重要な場。現地開催になってよかった」と安堵(あんど)する。

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 ただ、4月以降、コロナ下で帯広柏葉との合同練習は行えず、前田部長は「不安はある」と話す。一方で合唱曲の「君へ」「静かな雨の夜に」は同部にとっての“十八番”で、3月の定期演奏会では帯広柏葉と共に歌うことができた。総文祭当日はマスク着用で臨むが、「みんな同じ条件。全国に恥じない歌声を届けたい」と意気込む。

 器楽・管弦楽部門では、音更管弦楽局が中心となり、芽室と帯広工業との合同チームで参加する。こちらも事前の合同練習はかなわなかったが、音更の加茂一高(かずたか)局長(3年)は「全国の舞台は緊張感もあるけど、わくわくする」と心待ちにする。

 帯広南商業バトントワラー部は3年ぶりの出場。衣装作りや振り付け指導などで卒業生の協力を得ながら練習を重ねてきた。当日は部員19人でマーチングバンドとバトン演技に挑む。藤原弥琴(みこと)部長(3年)は「コロナで人前で発表できる機会はほとんどなかった。初めての全国なので自分たちの色を見せたい」と意欲的だ。

 上士幌新聞局は、昨年の全国高校新聞年間紙面審査賞で20年ぶりに入賞しての出場。渡辺このみ局長(2年)は「先輩の力で送り出してもらった。編集のやり方を学べるだけ学び、後輩につなげたい」と語る。

 個人で出場する人も。帯広柏葉書道部の池原亜飛(あと)さん(3年)は、各都道府県から選抜された高校生と一緒に文鎮を作ったり、約300点の作品を鑑賞したりする。5歳から書道を習い始めた池原さんは「現地に集うのは、ずっと書道に打ち込んできた人ばかり。面白い人と交流したい」と話している。

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