十勝毎日新聞 電子版

Tokachi Mainichi News Web

本別町ゆかりの谷口さん、札幌に豆料理専門店開業へ 本別産の豆をPR

試食会で豆を使ったスムージーについて説明する谷口さん。豆は皮も丸ごと使用する

 【札幌】管理栄養士で本別町特産の豆のPR活動に取り組む谷口まどかさん(49)=札幌市=が8月12日、札幌市中央区の円山エリアに豆料理専門店「Mame Kitchen Maruyama」を開業する。本別町産の豆と果物を合わせたスムージーなど、さまざまなメニューを展開する。

移住機に興味
 谷口さんは2015年、長男の不登校をきっかけに大阪から本別町に移住。町特産の豆に興味を持ち、前職のイベントディレクターとしての経験と管理栄養士の知識を生かし、豆を使ったオリジナルメニューやキャラクターの開発、動画制作などを通じて町と豆をアピールしてきた。

 長男の進学に合わせて昨年4月に札幌へ転居。「地域活動を大消費地・札幌でのビジネスに転換し、本別の豆の魅力をさらに広めたい」と起業を決意した。出店場所には、散歩やランニングなどで「朝活」をする人が多い円山地区を選んだ。

 古い一軒家を店舗に改装。テークアウトとデリバリーを中心とし、店内にも5席程度を設ける予定。メニューの目玉は、本別町の豆を丸ごと使ったスムージー。「小豆×足寄産イチゴ」「手亡豆×本別産ハスカップ」「福白金時豆×足寄産白イチゴ」など10種類程度を開発し、日替わりで数種類を提供する。

栄養価もPR
 午前7時~同10時は「朝豆」時間とし、豆ごはんとみそ汁を提供してアクティブシニア層やビジネスパーソンの朝食需要に応える。午前10時~午後7時の「昼豆」時間は、チリビーンズやサラダで主婦層や子育て世代のランチ利用などを見込む。

 「豆料理と聞くと、あんこや煮豆を思い浮かべると思うが、おいしく食べられる方法はほかにもある。豆料理の可能性を伝えられるキャッチーなメニューを提供したい」と谷口さん。4日に札幌で開かれた関係者向けの試食会には、本別町の農家小林美雄さんも同席し、「本別の豆を札幌で多くの人に食べてもらえるのがうれしい。豊かな豆の香りを感じて」と語った。

 谷口さんは「栄養バランスに優れているのも豆の魅力。栄養価もパッケージに表示して分かりやすく伝えたい」と話す。今後は本別町のまちづくり団体とも連携し、コラボメニューの開発やイベント企画なども検討していく。(安藤有紀)

更新情報

ワイン城レストランで「春の城ロゼフェア」開催中 池田

紙面イメージ

紙面イメージ

4.19(金)の紙面

ダウンロード一括(139MB) WEBビューア新機能・操作性UP

日別記事一覧

前の月 2024年4月
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

十勝の市町村

Facebookページ

記事アクセスランキング

  • 昨日
  • 週間
  • 月間

十勝毎日新聞電子版HOME