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寄付の日用品、棚設け「自由にどうぞ」 有志の「おせっかいプロジェクト」始動

長岡代表理事(手前)らが設置した、不用となった日用品が並ぶ棚。設置場所を増やし、支援の輪を広げる

 コロナ禍の影響などで収入が減り、生活するのが難しくなっている人を支援しようと、一般社団法人とかち子育て支援センター(帯広市、長岡行子代表理事)などの有志が、地域住民から保存可能な食品や日用品を募り、必要とする人に贈る活動を始めた。市内2カ所に不用な品を置いてもらう棚を設置。洗剤や生理用品、育児用品などを手渡すとともに、必要な支援を聞き取っている。(深津慶太)

 同センターは1月、困窮者と飲食店を支援する目的で弁当の無償配布を始め、活動を知った地域住民から食品や日用品の寄付が増えた。長岡代表理事は「あったかい街、とかち帯広のみんなでちょこっとおせっかいプロジェクト」と名付け、LINE(ライン)やFacebook(フェイスブック)などを通じ、寄せられた不用品を知らせて希望者を募った。また、無料の弁当を受け取った人にも紹介した。

 3月の無料配布に訪れたアルバイトの女性(26)は、3人の子どもを育てるシングルマザー。札幌の支援者から寄付されたスーツとシャツを薦められると、「子どもの入学式に着る服が無かったのでうれしい」と喜んだ。他の希望者にはチャイルドシートや新生児用の浴槽、生理用品などが手渡された。

 1月以降、寄付の受付窓口として一般社団法人マーチング十勝が運営する地域の居場所「ぬの家」(自由が丘3)と同センター事務所(西18南4、出張理美容サービスVESS内)に集まった日用品を並べる棚を設けた。訪問者と運営者が交流可能な施設を対象に棚の設置場所を増やしていく予定で、地域住民が不用品を置き、必要な人が持ち帰る仕組みをつくる。

 長岡代表理事は「必要な支援を聞ける場所やイベント会場に棚を持っていくことも考えている。困っている人が前向きに支援を受けられる環境をつくっていきたい」と話している。

子育て支援センター あさって弁当を配布
 とかち子育て支援センターの弁当無料配布は24日午後3時から、同センター事務所で行われる。

 今回は市内の飲食店「ランチョ・エルパソ」が20食分を無償提供。市民の寄付金を使って「鶏の伊藤」から30食分を購入する。また、市内の業務食品販売業トォータルフーズが無償提供した食材を使い、約30食分の弁当を作る予定。

 22日現在、80食のうち約20食ほどの配布先が決まっていない。寄付の問い合わせや弁当の配布希望者は同センター(0155・38・3558)へ。

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