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GWに道東を空で巡るフライトツアー 日本旅行などが企画 FDAの機材を使用

遊覧飛行をPRする(左から)帯広観光コンベンション協会の櫻井政宏事務局長、市観光交流課の藤原健さん、藤島支店長

 フジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)は、ゴールデンウイーク(GW)期間中に、とかち帯広空港-県営名古屋空港(愛知県)間にチャーター便を運航するのに合わせ、5月3日に駐機する機体で道東を巡る遊覧飛行を実施する。FDAとして遊覧飛行の実施は道内初。コロナ禍で推奨される「近場観光」を踏まえて、十勝管内在住者のみに限定販売する。

 とかち帯広空港の開港40周年記念としてFDAと日本旅行帯広支店が企画。市や帯広観光コンベンション協会などが協力した。FDAでは通常、GWのような繁忙期は駐機せず、他空港に向かうことが多い。新型コロナウイルスの影響で需要が落ち込んでいたこともあり、遊覧飛行が実現した。

 同様の遊覧飛行は、名古屋や静岡、神戸などでも実施している。

 参加者は午前10時20分に空港に集まり、午前11時半ごろから1時間程度のフライトとなる予定。上空約2000メートルから、釧路湿原や摩周湖、阿寒湖など道東の雄大な自然を臨む。終了後に、とかち帯広空港内で使える商品券(1人2000円分)を渡す。

 2人一組の申し込みが必要。1人で申し込んでも2席分の料金となる。料金は2人で3万6000円。帯広市の補助を活用し、2人当たり4000円分の割引を適用した。機材はエンブラエル(ERJ)175で、4列シートの84席。

 日本旅行帯広支店の藤島智支店長は「遠出しづらい今年のGWの楽しみの一つとしてもらえれば」、FDAは「自分が住んでいる町を上空からじっくり見る機会はないと思うので、楽しんでほしい」(広報)としている。

 FDAは、2日午前9時に県営名古屋空港発、4日午後7時にとかち帯広空港発の1往復2便のチャーター便を飛ばす。それに合わせ、旅行会社のエイチ・アイ・エスが、2泊3日で幸福駅や音更町のシラカバ並木など道内を周遊する旅行商品もつくった。

 遊覧飛行は12日から予約を受け付ける。先着順で最少催行は30組60人。予約は日本旅行帯広支店(0155・23・9294)へ。問い合わせは平日午前9時半~午後5時半。(本田龍之介、津田恭平)

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