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PCRキットの自販機、飲食店ビルに登場 帯広

設置を見守った小林社長(右から2人目)と同社社員ら

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、不安を解消しようと自費での検査希望者も増えている。こうしたニーズを背景に、帯広市内の繁華街にはPCR検査のキットが買える自動販売機が登場。医療機関の一部では自由診療でのPCR検査を受け付けている。(佐藤いづみ、安田義教)

 市中心部にある飲食店ビル「名門ビル」(大通南10)に24日、新型コロナウイルスの感染リスクなどが分かるPCR検査キットの自動販売機が登場した。関係者は「帯広市内で設置する例は聞いたことがない。初めてでは」としている。

 設置したのは、同ビルのオーナーで、消毒やビル管理などを手掛ける「かんきょう」(芽室町、小林英史社長)。栗林商会帯広支店を通じ、大手の自販機取り扱いメーカーに依頼し、唾液を取って新型コロナのリスクの高さを測るPCR検査キット(自費用)の大きさに対応できるよう改良した自販機を購入した。

 同社は昨春、同ビルのオーナーに。その直後から全国で新型コロナの感染が拡大し、昨年11月以降は、ビルがある夜の繁華街での感染も急増した。現在は繁華街での感染状況は落ち着いているものの、同社は「収束にはまだしばらくかかる。(検査を)人に知られたくない人や、本検査の前段でチェックしたいと思う人も多いはず。飲食店関係者の不安感を少しでも解消したい」としている。

 事業費はかんきょうが負担し、商品の入れ替えも同社が担う。キットは1個4000円で、ビル1階入り口前に設置し、24時間利用できる。PCR検査用自販機について、栗林商会帯広支店は「全国での設置例はあるが、帯広では初めてだと思う」としている。

医療機関では自費検査も対応
 コロナの疑いがある症状や濃厚接触者など、保健所や医療機関が必要と判断したPCR検査の費用は公費で賄われ、自己負担はかからない。一方、出張や帰省時などの感染確認で検査を希望する場合は、自由診療の扱いで全額自費での検査となる。

 帯広厚生病院(西14南10)では、行動歴の不安や企業活動の維持を目的に検査を望む人に対し、完全予約制で自由診療によるPCR検査を行っている。発熱などの症状がない人が対象で唾液を自宅で容器に入れて持参。検査結果は医師による診断を記した報告書を郵送する。陽性の場合は保健所にも連絡する。検査費は報告書料を含めて2万5500円。

 ハートサウンズもりクリニック(西18南3)でも昨年10月から自費検査を受け付けている。検査費は約2万円で、「企業単位の検査や濃厚接触者からは外れたが心配を抱える人など、いろいろな目的で検査する人がいる」という。

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