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コロナ禍で大地震…避難する? 帯広清川中で防災教室

西沢さん(右)の前で、意見を発表する帯広清川中の生徒たち

 新型コロナウイルス禍の災害対応を考える授業が23日、帯広清川中学校で行われた。2年生8人が正解のない問いに向き合い、いざというときの行動について思いを巡らせた。

 今年度から始まった小中一貫のふるさと学習「おびひろ市民学」の一環。帯広市危機対策推進員の西沢晶英さん=兵庫県出身=が講師を務めた。

 阪神大震災を契機に考案された防災教材「クロスロード」を使い、「市内で感染症患者が出た3日後に大地震が起きたら、避難所に行くか」と尋ねた。生徒の回答は分かれ5人が「イエス」を選択、「次に大きな地震が来る前に移動すべき」「(感染者が避難所にいると)家族の中の高齢者が危険。家にいた方が安全」などの意見が出された。

 「受験を1カ月後に控え、人手不足の避難所から手伝いを求められたらどうするか」の問いには、大半が「大変な思いをしていたら勉強に集中できない」「手伝う人が減ると周りが困る」などと手伝う意思を示した。一方、「受験は将来に関わるから勉強した方がいい」という声もあった。

 西沢さんは「避難は災難を避けるための行動。知人宅や車中泊といった手段もある。必ず避難所に来てとは言わない」と強調。「正解はない。実際に起こり得る問題を、あらかじめ考えることが大切」と呼び掛けていた。(高田晃太郎)

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