安否不明者の捜索続く 北海道地震
停電解消も節電呼び掛け
北海道胆振地方を震源とする大規模地震で、安否不明者の捜索は9日も続いた。生存率が急激に下がる目安とされる「発生72時間」は同日未明に経過。警察や消防、自衛隊、海上保安庁は計約4万1000人を投入し、24時間態勢で厚真町の不明者2人の救出作業に全力を挙げている。
道などによると、これまでに確認された死者は37人、心肺停止は1人。避難所暮らしを続ける被災者は5763人(9日午前5時現在)に上る。
一方、広範囲に影響を及ぼした停電は、9日までに北海道全域でほぼ解消した。ただ、需要ぎりぎりの不安定な電力供給が続いており、週明け以降は電力需要が高まるとみられるため、北海道電力は住民や企業に節電への協力を呼び掛けている。(時事)