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東海大ロケット打ち上げ成功 大樹

上空に打ち上がる東海大「学生ロケットプロジェクト」のロケット

 【大樹】東海大学の「学生ロケットプロジェクト」のメンバーが14日、町美成の町多目的航空公園北側原野で、2種類の推進剤を使ったロケット「ハイブリッドロケット」の打ち上げ実験を行った。打ち上げは無事成功し、以前よりも大型化したエンジン機能と2段階パラシュート放出システムの有用性を確認した。

 宇宙観測ロケットの開発を目指し、学生が独自にロケットの開発、設計、実験データの解析に取り組むプロジェクト。大樹での実験は2004年から、ほぼ毎年行っている。

 今回はメンバーら24人が10日に大樹入り。昨年9月から3カ月かけて仕上げた30号機(全長2・3メートル、直径15センチ、重量13・4キロ、推力100キロ)を打ち上げた。推進剤は固形燃料と液体酸化剤(亜酸化窒素)。

 前回よりも推力を4割増しにした機体は約14秒後に推定高度900メートルに達し、パラシュートもうまく開き、当初の予定通り射点周辺に着地。回収にも成功した。今後、研究室に戻り、詳しいデータを解析する。

 昨年は打ち上げには成功したが、上昇中に機体の一部が破損するなどトラブルに見舞われた。それだけに、打ち上げ後に想定通りの軌道をたどったり、パラシュートがきれいに開いたりしたときはメンバーから歓声が上がった。

 メンバー唯一の女性で、実験責任者の坂野文菜さん(工学部3年)は「大型化につながる新たな一歩。来年は高度5キロに挑戦したい」と振り返った。
(関根弘貴)

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