睡眠時無呼吸症候群の危険性を啓発~帯広徳洲会病院
帯広徳洲会病院には2016年より後平泰信医師が在籍。毎月第4水曜日に睡眠時無呼吸症候群(SAS)の外来診療に当たるほか、近隣のクリニックとの連携や一般向けの医学講座でSAS啓発活動にも力を入れています。
教えてくれた先生 後平泰信先生
【プロフィル】
2009年旭川医大卒。研修医を経て14年札幌徳洲会病院循環器内科医に就任。日本循環器学会認定循環器専門医、日本スポーツ協会公認スポーツドクターの資格を有する。24年4月より札幌もいわ徳洲会病院の院長を務める。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは
「睡眠時無呼吸症候群」にどんなイメージをお持ちですか?言葉は知っていても、正しく理解している人は少ないかもしれません。最近の研究では日本全国に2200万人の罹患(りかん)者がいて、そのうち中等症以上の治療が必要な人は900万人と推測されています。しかし、既に治療を受けている人は50万人ほど。罹患していても治療していない人がほとんどなのです。
その名の通り、寝ている間に呼吸が止まってしまう病気で、その原因は寝ている間に舌が喉の奥に落ち込んで空気の通り道をふさぐことにあります。呼吸が止まることによって何度も頭が起きてしまい、睡眠中の大きないびきや、日中の眠気などの症状が見られます。集中力が落ちる、夜中に何度もトイレで起きてしまう人もいます。
この病気によって引き起こされる身近な問題として、交通事故を起こす危険性が健常な人の約5倍というデータがあります。また、高血圧や狭心症、突然死などが起こりやすく、脳卒中を引き起こすリスクも高まる怖い病気なのです。
気になる方は病院で検査・治療を
この病気が疑われた場合は、自宅または入院で検査し診断します。専用の機械をつけて寝るだけで診断できるので体への負担はありません。また、治療方法としては、睡眠時に専用の鼻マスクを装着して無呼吸を予防するCPAP(シーパップ)治療が一般的です。無呼吸やいびきが消え、日中の眠気も解消し、快適に生活できるようになります。ほかに、マウスピースによる治療も普及してきています。これらは、目が悪い人が眼鏡をかける対処療法と同じで、毎日続けることが大切です。
SASは40〜60代の男性、肥満体型の方に多く見られますが、閉経後の女性にも罹患者が多く、近年では家族を優先しがちで自分を後回しにしてしまう女性へのケアが重要視されています。また、スマートウォッチやスマホアプリのヘルスケア機能で自身の睡眠状況を知り、受診される方も増えてきました。
当院では、十勝管内の睡眠時無呼吸症候群治療に注力し、近隣・管内の病院とも積極的に連携を取って、検査体制や治療体制を整えています。場合によっては検査のみ当院で行い、その後の治療、通院はかかりつけの病院・クリニックで行っていただくことも可能です。気になる方は気軽に受診してください。
音更町木野西通14丁目2-1
Tel:0155・32・3030
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※フリーマガジン「Chai」2025年12月号より。
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