【健康】ホルモンの一種投与で改善―欧州　ダウン症患者の認知機能障害

　先天性疾患の一つで染色体の突然変異により起こるダウン症。成人男性患者に生殖に関連するホルモンの分泌を促す「ゴナドトロピン放出ホルモン（ＧｎＲＨ）」を投与したところ、認知機能が改善したと、欧州の共同研究グループが発表した。

　ダウン症患者では、成人期に認知機能の低下や嗅覚障害が生じることがあるが、有効な治療法はない。研究グループは、先行研究でＧｎＲＨが欠乏すると嗅覚障害を引き起こし、認知機能