成人の日に向け「前撮り」がピーク 市内の写真館、呉服店
帯広市内の写真スタジオや呉服店では1月の成人式を前に、記念写真を撮影する振り袖姿の新成人でにぎわっている。成人式の「前撮り」商戦は年内いっぱいは続く見通し。一方、再来年の成人式に向けた振り袖の販売・レンタルの受け付けも始まっている。
帯広市の杉本奈央さん(20)は母親の梨絵さん(42)と一緒に22日、京屋呉服店を訪れ、店内のスタジオなどで写真撮影に臨んだ。真っ赤な振り袖に身を包んだ奈央さんは、「自分ではないみたい。将来は立派な看護師になりたい」と笑顔をみせた。
同店の宮本征和社長によると前撮りは20日ごろからピークを迎え、年内は31日まで予約が埋まっている。「振り袖の今年のトレンドは大人っぽい印象の黒。スタジオにとどまらないロケーション撮影も増えている。再来年や2022年の予約も入り始めている」と話す。
大和写真館は11月ごろにピークを迎えた。大和俊彦社長は「学生の休みが始まる12月ごろがピークだったが(混雑を避けて)11月の土日に予約が集中した。年内はまだ余裕がある」と話す。
三松帯広店(藤丸5階)では早くも、再来年の成人式用振り袖の販売・レンタルの予約が始まり、22年の予約も数件受けている。菅谷悟史店長は「進学先の都合で、地元を離れる前に振り袖を選ぼうとする人が増えている」と話している。(沖田唯可)