ひな人形 時を超え 帯広百年記念館で展示
帯広百年記念館(帯広市緑ケ丘2)のロビーで、大正時代から現代までのひな人形が展示され、来場者の目を楽しませている。3月5日まで。
同館では、市民らから寄贈されたひな人形大小約20セットを収蔵。家で飾る人形がコンパクト化する中、各年代の貴重な人形を見てもらいたいと、1996年から毎年展示している。
今年は大小4セットを展示。最も古い大正時代のものは、土人形でできており、お内裏様が現代とは逆の左側に並ぶ古式となっている。昭和時代のものは、戦後間もない頃の簡素なものや、15人が並ぶ壮麗な7段飾り、平成に入ってからの現代の木目込み人形が姿を並べている。
寄贈者の人形への思いが書かれた文書も展示。訪れた子どもたちは物珍しそうに、年配の人たちは懐かしんで、各年代のひな人形を眺めていた。
学芸調査員の飯田恵子さんは「時代の移り変わりとともに変化する人形の様子と、変わらぬ人形への思いを感じてほしい」と話している。
展示は午前9時~午後5時半。入場無料。4月には同館が収蔵する5月人形の展示も予定している。(藤島諒司)