大会開催も視野に 新得ふるさと歌留多
【新得】新得短歌会(小野洋子会長、会員13人)が製作した「しんとくふるさと歌留多(かるた)」の木札が30日、新得小学校で開かれた全町教育「夏休みなかよし学習会」(町教委主催)の最終日で初お披露目され、児童が遊びを通して郷土について学びを深めた。今後はかるた大会の開催も視野に入れている。
来年2月に迎える創立50周年記念事業の一つとして製作したかるたは、3月に完成した。町内小・中・高校の協力や町公民館、屈足支所などの窓口に募集箱を設置してキーワードを公募し、「そば」「鉄道」など歴史や自然、産業、文化にちなんだ言葉を会員が組み合わせ、読み札100首を作り、絵札の原画製作にも新得高校の生徒ら町民が参加した。
町内学校施設や各団体に寄付し、販売もしてきたが「チャンピオン戦を開催し、さらに盛り上げていくことができれば」(小野会長)と、社会福祉法人厚生協会(鈴木政輝理事長)の身体障害者支援施設わかふじ寮に依頼して百人一首を参考にした木札を製作した。
学習塾は28日から同日までの3日間で、町内3小学校から101人が参加。講師・ボランティアとして地域住民が関わり、料理作りや理科実験などバラエティに富んだ授業が行われ「しんとくふるさと歌留多」には、3年生と1年生6人の児童が集まった。
それぞれお気に入りの木札を選び「100年以上前にできた歴史ある新得神社」などと札を見ながら歴史説明を受け、かるた遊びも楽しんだ。齊藤涼太君(新得小3年)は「まちのことがいっぱい分かる。大会があれば参加してみたい」と話し、歌留多製作委員長の樋口かおり新得高教諭は「一枚一枚に町民の思いが詰まり、様々な形で活用できる。木札をまちの宝として引き継いでほしい」としていた。(小寺泰介)