子牛すくすく防寒ジャケット 病気に有効
【士幌】厳冬の中、子牛もジャケットを着て寒さをしのいでいる。生後まもない牛は、体温が低下しやすく病気や死亡につながりやすいため、子牛用防寒衣(カーフジャケット)を着せる農家も多い。
士幌町上音更で酪農・畜産を営む西上加納農場(加納康司社長)は肉用牛、乳用牛を8000頭以上飼養する大規模経営で、1日平均3頭の和牛、交雑種、ホルスタインの子牛が生まれている。
ジャケットは12月から翌年3月までの寒い時期には生まれてすぐに着用する。子牛は生後40日くらいまでは電気ヒーターがある牛舎で飼養しているが、体重は40~60キロと体はまだ小さい。寒さに弱い和牛や交雑種、風邪をひいたり、小さく生まれたりしたホルスタインに優先的にジャケットを着せているという。
同社の篠原克哉常務(43)は「汚れがひどいと洗濯もしている。ジャケットを着せると寒さによる下痢も減る」と話す。
十勝農業改良普及センターは「子牛は体力がなく、脂肪が付いていないので寒さに弱い。ジャケットの着用は有効」とする。
(関坂典生)