ユーチューバーブーム 十勝でも
動画配信サイト「ユーチューブ」に動画を投稿する「ユーチューバー」が十勝管内でも増えている。地方自治体が町のPRで投稿したり、飲食店がレシピ動画を公開するなど見せ方はさまざま。地域を限定せず、世界中に発信できるメディアとして、活用の幅が広がっている。(牧内奏)
管内で最多規模の登録者数を誇るのが、「身体を張る系Youtuber」として、コント系や十勝の自然を生かした動画を投稿している「マナル隊」。25日現在で96万人が登録している。この他にも、中華料理人の鈴木邦彦さん(56)が調理風景を配信する「中華一筋」も59万2000人の登録者を誇る。
一方で、近年は登録者数が20~1000人規模の投稿者が増えている。保険代理店に勤務する傍ら、「うぃ!らぶ!さぶ!かる!ちゃ~んねる」の代表としてユーチューブ活動も行う外川真一さん(40)=帯広市=によると、2018年ころから十勝でもユーチューバーが急増しているという。
背景には、スマートフォン(スマホ)の機能性向上がある。デジタルカメラがなくても手軽に高画質の動画を撮れることや、20年から高速大容量通信規格「5G」が使用可能になったことなど、スマホ1台あればユーチューバーとして活動できる環境が整ってきている。「十勝管内は知っているだけで50~60人。おそらく100人はいるのでは」(外川さん)。
「うぃ!らぶ!-」は、ホームページ制作などの事業を行う長根浩路さん(40)、イラストレーターのyuukyanさん(本名非公開)の3人で動画を撮影。週3回ペースで投稿し、現在は93本の動画を上げている。
「十勝のユーチューブ界を盛り上げたい」という思いから、自分たちの動画を視聴する性別や年齢層などの情報を広く開示している。流行に乗る動画の作り方や取材の交渉術など、ノウハウを伝えていく予定だ。外川さんは「ユーチューバーになる年齢に遅いも早いもない。かいわいをにぎわせることができたら」と話している。
講師料は無料。問い合わせは外川さん(subculshinchan@gmail.com)へ。