日本地域コンテンツ情報大賞の地方創生部門で最優秀賞 ドット道東
道東の地域振興に関わる活動や人物を紹介するアンオフィシャルガイドブック「.doto」(ドット道東)が19日、日本地域情報コンテンツ大賞2020の地方創生部門で、最高賞に当たる内閣府地方創生推進事務局長賞を受賞した。ガイドブックを制作した一般社団法人ドット道東は「制作に関わった関係者や読者に喜んでもらえる結果になった」としている。
ガイドブックは6月に発売。社団法人は、十勝、オホーツクで活動するクリエーターなど5人が集まって立ち上げた。クラウドファンディングで資金を集め、支援者もガイドブックの制作に携わっている。
道東の地域に根差した店舗やまちづくり活動、それらに取り組む人物に焦点を当てた特集が共感を呼び、発行部数は1万部を数えている。
同大賞は日本地域情報振興協会(東京)が主催し、2011年から地域の魅力を発信する媒体を表彰してきた。
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、今年の授賞式はオンラインで19日に開かれた。
今年は一部海外からも含めて応募があり、計222媒体が審査部門にエントリー。13部門と大賞、読者投票部門で表彰した。地方創生部門は優れた誌面制作の媒体に贈られた。
ドット道東は授与式をフェイスブック上で生配信し、視聴者とともに結果を見守った。
ドット道東理事の野澤一盛さん(31)=帯広市=は「公には頼らず、独力で資金と情報を集めて発信するのが地方創生の根本。ガイドブックを機にUターンを決めた人もおり、販売数だけではない反響があった」と話している。(本田龍之介)