一つ星に「八寸」 ミシュランガイド北海道2017
【札幌】日本ミシュランタイヤ(東京)は15日、道内の飲食店や宿泊施設の料理を星の数で格付けするガイド本「ミシュランガイド北海道2017特別版」の掲載店を発表した。十勝管内からは「一つ星」に日本料理「八寸」(帯広市東2南8)が選ばれた。
北海道版は2012年に続いての発行で、更新版は国内初。19日に発売される。16年春ごろから全道各地を調査員が匿名で訪れ、素材の質や調理技術、味付けの完成度など他のミシュランガイドと同じ基準で評価。前回に続いて、星は付かないがお薦めの店も紹介しており、飲食店431軒、宿泊施設174軒の計605軒を掲載している。
最高評価の「三つ星」には、前回に続いてフランス料理「モリエール」のほか、日本料理「花小路さわ田」、寿司「すし宮川」(以上札幌市)の3軒が選ばれた。「二つ星」は13軒、「一つ星」は「八寸」を含む60軒。
また、3500円以下で食事ができコストパフォーマンスの高い料理を提供する飲食店「ビブグルマン」には、十勝から豚丼「ぶた丼のとん田」、とんかつ「とんかつ雅」、中華料理「春香楼中央店」、欧風料理「プチ・プレジール」、フランス料理「マリヨンヌ」、居酒屋「炉ばた魚千」(以上帯広市)、寿司「鮨処 翼」(広尾町)、豚肉料理「浮舟」(本別町)、焼肉「Kagura」、蕎麦「蕎麦の里 びばいろ」(以上芽室町)の10軒が選ばれた。
15日には京王プラザホテル札幌で出版記念パーティーが開かれ、星を獲得した店の料理人ら約600人が招かれた。一つ星に選ばれた「八寸」の木幡好斗店主は「前回版では二つ星を頂いたので、正直残念。引き続き、良い食とサービスを提供していきたい」と話していた。
北海道版の価格は3240円。掲載店の内容は、有料の公式サイト「クラブミシュラン」でも見ることができる。(浅利圭一郎)