【シニア】音を紡ぐ左手(11)「70代は第二の青春」
2004年春に復帰公演をすると、秋からは続々と演奏依頼が舞い込んだ。ラヴェルの左手のためのピアノ協奏曲は日本国内の主立ったオーケストラと協演し、ドイツ、チェコ、フィンランドのオケとも弾いた。病気になる前には、40年間提案してもそんな地味な曲は聴衆には受けないと断られ続けたのがうそみたいだった。
この曲を実演で聴いたのは今までに一度しかない。東京芸大の学生だった頃に恩師の安川加寿子先生が日
この曲を実演で聴いたのは今までに一度しかない。東京芸大の学生だった頃に恩師の安川加寿子先生が日
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