2024年4月号

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安心・とかちの暮らし(164)「フィッシング詐欺に気をつけて!」

 実在する企業やサイトの名前で偽メールや偽SMSが届き、不正に個人情報を詐取されるトラブルに注意が必要です。帯広消費者協会の協力で注意点などをまとめました。(Chai編集部)

【質問】
 大手通販サイトから、「アカウントが不正利用されている。アカウントを再開する為にはこちら」とURLつきのSMSが届いた。再開するには、サイトのIDやパスワードの他、個人情報も入力するよう言われている。信用していいものか。(50代 男性)

【回答】
 大手通販サイトやクレジットカード会社など、実在する事業者名をかたり、宅配便の不在通知の情報やサイトの未納料金があるという内容で、偽メールや偽SMSを送り付ける手口です。添付されているURLを開いて、IDやパスワード、カードの情報などを入力してしまうと、個人情報を詐取されてしまいます。携帯電話会社のアカウント情報を入力したケースでは、契約者になりすまし、第三者に機種変更をされたり、ネットショッピングをされるといったトラブルも発生しています。

 カードの情報を入力すると、身に覚えがない請求がきて初めて不正利用に気づくケースもあります。届いたメールやSMSが本物かどうか迷った時には、添付されているURLや電話番号では確認せず、公式サイトなどで真偽を確認しましょう。個人情報などを入力させるようなメッセージやSMSは細心の注意が必要です。カードの利用明細は毎月必ず確認し、不正な利用がないかチェックすることも大切です。

 不審なメールやSMSが届いたり、利用していないカードの請求などが判明した場合には、お近くの消費生活相談窓口に早めに相談しましょう。

【相談窓口】
帯広市消費生活アドバイスセンター(とかちプラザ1F Tel:0155・22・8393)、またはお住まいの各町村消費者相談窓口か道立消費生活センター相談窓口(Tel:050・7505・0999)へ。なお、帯広消費者協会では、会員を募集しています。通常立ち入れないような施設を見学できたり、各種広報物の提供を受けられるなどの特典があります。年会費:1口2,000円 問:帯広消費者協会 Tel:0155・22・7161

安心・とかちの暮らし
暮らしの困りごとについて、帯広消費者協会の協力で事例を紹介する連載です。

※フリーマガジン「Chai」2022年10月号より。