2024年4月号

特集/ときめきのプリン&愛しのシュークリーム

Chai法律相談(165)「新電力と契約したのに、電気代が安くならない。どうして?」

【質問】
 少しでも電気代を安くしようと思い、これまでの電力会社から、新しい電力会社に契約を切り替えました。確かに、切り替えた直後は電気代が安くなったのですが、近頃はむしろ、切りかえる前より電気代が高くなったような気がします。どうしてなのでしょうか。

【回答】
天然ガスの高騰が原因。契約するときは内容を確認しよう。

 電力小売りの自由化によって消費者は、自由に電力会社(新電力)を選べるようになりました。新電力は、安い価格で電力が売買される電力卸売市場から電力を仕入れることで、地域電力会社よりも安い値段で電気を売ることができました。

 しかし、天然ガス価格の高騰に伴い、電力市場の価格も高騰しています。新電力との契約においては、「電力の仕入れ値が安いときは電気料金を安くするが、仕入れ値が高いときは料金も引き上げる」となっていることも珍しくありません。この場合、消費者は高い電気料金を払わなければなりません。

 電力小売りの自由化は、「賢い消費者は電気代を安くできる」時代を到来させました。しかし、同時にそれは、「賢く行動しなければ損をしてしまう」時代の到来であるとも言えます。電気に限らず、契約内容がよく分からない、不安だなと感じたときは、遠慮なく弁護士に相談してください。

今回の回答にご協力いただいたのは
[長谷川亮 弁護士]

事務所/斉藤道俊法律事務所 帯広市東3条南14丁目8   
Tel:0155・26・3133


※質問・回答はChai編集部の責任でまとめています。

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十勝管内の弁護士が法的トラブルについて答えてくれるChaiの連載です。

※フリーマガジン「Chai」2022年9月号より。