2024年4月号

特集/ときめきのプリン&愛しのシュークリーム

てくてく名店さんぽ(25)「アジアンマート ニシトミ」

日本ではめったに売られていないタイやベトナムの調味料、食材がズラリ。店内は提灯(ちょうちん)や置き物などで装飾され、東南アジアの雰囲気で満たされている

現地人も好む本物の味、食材を提供 
 「大手と差別化を図るため、かなりマニアックな食材や調味料を仕入れている」と話すのは輸入食品販売のアジアンマートニシトミの西田典功代表。2年半前に開業し、今年3月に現地に移転オープンした。

 本業は空調設備の施工、管理の「西富産機」。旅行が好きで、ベトナムやタイに何度か行っているうちに東南アジアの食に魅せられ、ついに輸入食品の店まで開いた。

 商品はナンプラーや各種ソース、唐辛子などの調味料をはじめ、ヌードル、春雨、ライスペーパー、米、酒類などさまざま。中にはアヒルやカタツムリ、テラピア、ナマズ、食用ガエルなど、一般にはスーパーでは売っていないものも豊富にそろえている。

 「外国人の客だけで成り立つ商売を目指した」と言う通り、客の多くは管内外国人の技能実習生や農家で働く人たちで、団体でまとめ買いしていくこともあるという。さらに「日本人の東南アジア料理のコアなファンも増えてきて、最近では遠方から買いに来る客も」と広がりを実感。

 「知らない人は味や使い方がわからないだろうが、ぜひアジア料理に興味を持ち、〝本物〞を味わってみてほしい」と呼び掛けている。

東南アジアのビールは日本人好みで飲みやすいタイプが多い。シンガポールの「タイガービール」など、1本350円前後で販売

東南アジアでも大人気のラーメンやビーフン、フォーのインスタント食品も豊富。1個100円ほどのバラ売りで、手軽にアジアの味を堪能できる


<アジアンマート ニシトミ>
帯広市西23条南1丁目57
Tel:0155・66・6817
営:10時~19時30分
休:水・木曜


てくてく名店さんぽ
帯広や十勝の町の名店を紹介する、Chaiの連載です。

※フリーマガジン「Chai」2021年10月号より。
※撮影/辻博希。写真の無断転用は禁じます。