2024年4月号

特集/ときめきのプリン&愛しのシュークリーム

ココロ焦がれる十勝の焼き菓子(5)「わが町ベイク」

 素材も見た目もこだわってます! 地元への愛情たっぷり! 十勝の焼き菓子、見つけました。

切符型のクッキーは「幸」を運んでくれそう♪
帯広〈幸福行きのキップ〉

1個86円 ※1枚入り


 旅番組で紹介され、「愛の国から幸福へ」のフレーズで有名な帯広市幸福町の「幸福駅」。その切符をモチーフにしたクッキーは、約30年愛され続ける。香ばしいアーモンドとバターは相性がよく、サックリとした軽さでついもう1個! と手が伸びる。

「十勝らしいお菓子 いろいろそろっています」と代表・安久津充治さん

<おかしの館 あくつ>
帯広市大正町本町3丁目9
Tel:0155・64・5438
営:9時~18時
休:なし
http://www.e-akutsu.com/



パッケージはリアルな豚丼写真がインパクト大
帯広〈豚丼クッキー〉

3枚入り1箱130円、12枚入り1箱648円


 豚丼とクッキーの新鮮な組み合わせは、帯広・十勝の名物「豚丼」を手土産にしてほしいという思いから。生地に加えたしょうゆ味の「豚丼フレーバー」は、まさにこんがりと焼き上げた豚肉の焦げや香ばしさ。本物の豚丼を食べたくなること間違いなし!

<南製菓>
帯広市西22条北1丁目18
Tel:0155・38・7000
エスタ帯広(JR帯広駅内)や十勝の道の駅・温泉の各施設で購入可

「帯広・十勝を全国にアピールします」と代表取締役・南隆司さん




音更・十勝の素材のよさを生かした優しいおいしさ
音更〈クリームチーズパウンドブレッド〉

1個330円 ※2枚入り


 音更町・中川農場で収穫した「スペルト小麦」など約5種類の無農薬小麦と、十勝のてん菜糖や発酵バター、卵といった素材にこだわったパウンドケーキは、中に練り込んだ十勝のクリームチーズがアクセント。「十勝のよさを菓子で伝えたい」と3年前に立ち上げた工房の思いを味わって。

<焼菓子工房 ドゥミ・フール>
Tel:080・1885・3583
インスタグラム@demisecfoursec1313
※掲載の菓子は帯広の雑貨ショップToKo ToKoで水・土・日曜、音更の「スヌー 暮らしのもの」で木・土曜に販売

「広い農地がある音更町生産者の皆さんに心から感謝!」と大内美智恵さん




ひと口サイズ、丸いフォルムもかわいい♪
上士幌〈ミルクショコラクッキー〉

8枚入り1箱680円、16枚入り1箱1,300円


 人口よりウシの飼育数が多い上士幌町にこの春、新しいクッキーが仲間入り。道の駅かみしほろの独自ブランド「上士幌FRESH MILK」の商品の一つで、町内で搾乳した新鮮な牛乳を使っている。しっとりとしたミルク感を楽しもう。

<道の駅 かみしほろ>
上士幌町上士幌東3線227-1(国道241沿い)
Tel:01564・7・7722
営:9時~17時(4/29からは~18時)
休:なし
https://karch.jp/michinoeki/
※道の駅オンラインショップやナイタイテラスでも購入可

「十勝・上士幌町の乳業に興味を持つきっかけになるとうれしいです」と道の駅ショップ責任者・板橋正智さん




表面には然別湖畔のイラスト
鹿追〈白蛇クッキー〉

1個110円 ※1枚入り


 然別湖に伝わる伝説「白蛇姫物語」にちなんだクッキーは、中にホワイトチョコを挟み、砕いたカボチャの種やアーモンドが香ばしい1枚。パッケージ裏面には物語の詳細を記載しているので、おいしさと一緒に伝説についても気軽に学ぼう。

<スイーツ 笑福>
鹿追町新町2丁目6-1
Tel:0156・66・3761
営:9時~19時
休:月曜

「鹿追は自然も人も魅力的な町です」と代表・福井次浩さん




香ばしいそばの実がアクセント
新得〈ガトー・ド・サラザン〉

1本756円


 「農場で収穫するそばでスイーツを作りたかったの」と宮嶋さん。町民に配られた北海道ホテル前総料理長の工藤一幸氏考案のレシピを参考にしながら、アレンジを繰り返してお店の味が誕生した。そばの風味とそば焼酎の芳醇(ほうじゅん)な香りを楽しんで。

<共働学舎新得農場 ミンタル>
新得町字新得9-1
Tel:0156・69・5600
営:10時~17時
休:4~11月はなし
https://www.kyodogakusha.org/

香りづけにさほろ酒造「トムラウシのナキウサギ」をたっぷり!と宮嶋京子さん




隠し味はアーモンド!
足寄〈あしょろ かすてらすく〉

1袋378円


 14年前に足寄に戻り、カステラの製造・販売を開始。さらに日持ちするように一口サイズにカットし、低温で一晩じっくり焼き上げるラスクを考案した。砂糖はつけずカステラの味をそのままに、サクッとした食感のオリジナル商品。

<手作りお菓子 shogetsu(しょうげつ)>
足寄町南2条1丁目
Tel:0156・25・2225
営:9時~18時(日曜、祝日は17時まで)
休:火曜

「当店自慢のカステラで作りました」と店主・両角修寛さん




コロンとカカオの形♪
清水〈渋沢栄一翁と十勝開墾合資会社〉

1個216円


 次期1万円札や大河ドラマで話題の渋沢栄一は、清水町の開拓にも貢献した一人。只野社長は「洋ものやコーヒーを好んだ渋沢をイメージした」と話し、静月の創業50周年を記念して2019年に発表。良質な素材を使い、ぜいたくな大人の味わいのケーキです。

<銘菓と洋菓子 静月>
清水町本通2丁目7
Tel:0156・62・2203
営:月~土曜9時~19時、日曜9時~17時
休:不定

「みんなに愛される銘菓に育てたいですね」と社長・只野敏彦さん




バターとバニラが香るマドレーヌ
本別〈本別銘菓 義経ロマン〉

1個130円


 本別町に語り継がれる「義経伝説」にちなんだマドレーヌ。食べ飽きないよう甘さを抑え、ほんのりバニラの香りを加えている。30年前に先代の父が考案した味を今に受け継ぐ息の長い看板商品。午後のティータイムのお供にお薦め。

<松月堂>
本別町北3丁目3-7
Tel:0156・22・2560
営:9時~19時
休:日曜(不定)
https://www.syogetsudo-honbetsu.net/

「本別に来たらお土産にどうぞ」と代表取締役・佐藤隆史さん




落花生のいい香り
芽室〈十勝めむろ産落花生クッキー〉

1袋150円 ※3個入り


 新たな特産品として注目を浴びる落花生を生地に練り込んだクッキー。一口サイズで昨年7月の発売開始以来、一躍人気商品に。素材の良さを際立たせるため砕いてからローストするなど試行錯誤を重ねたそうで、香ばしさもアクセントに。

<お菓子のまさおか>
芽室町東1条2丁目2
Tel:0155・62・2118
営:月~土曜9時~19時(日曜は~18時)
休:なし(元日のみ)
https://masaoka-memuro.com/

「落花生の生産者も喜んでくれているクッキーです」と社長・正岡崇さん




豊かなワインの風味!
池田〈ワインケーキ〉

1本756円


 ワイン城が落成した1974年から、十勝ワインを原料としたケーキは白ワインのシロップを染み込ませ、香りが出るようにブランデーを最後に一吹き。口入れた瞬間、華かな香りが広がる大人の焼き菓子。

<おかしの小松>
池田町利別西町23-28
Tel:015・572・2228
営:平日10時~18時、土・日曜、祝日9時~17時
休:火曜・第4水曜休み(祝日の場合は営業)
https://www.facebook.com/okashi.no.komatsu/

「お土産にとても喜ばれます」と取締役・小松克全さん




ナッツが香ばしい!
豊頃〈にれの木〉

1個130円 ※2枚入り


 サクサクした食感のチュイル生地を丸くすると、まるで洋風のお煎餅。カボチャの種は生い茂る葉、アーモンドは木肌を表現した。「好きな豊頃を宣伝したい」と代表の立野武夫さん。〈大津舟唄〉や〈茂岩橋〉などゆかりのあるお菓子は他にも。

<豊月>
豊頃町茂岩本町127
Tel:015・574・2150
営:8時30分~19時(日曜は9時~17時)
休:不定

「子どもから大人まで人気です」と代表・立野武夫さん




なじみのあるパッケージがリニューアル!
幕別〈パークゴルフ〉

1個120円 ※1個入り


 創業1929年の店舗で、30年以上前から販売している人気商品。キャラメルでコーティングされたアーモンドが香ばしいフロランタン。昨年、パッケージデザインを一新した。これからもパークゴルフ発祥の地、幕別町をお菓子でPR!

<杉野菓子店>
幕別町本町122
Tel:0155・54・2502
営:10時~17時
休:日曜

「厳選した素材で丁寧に作っています」とスタッフ・青田憲子さん




サク、ふわ、もっちりの3種の食感
浦幌〈黒豆たると〉

1個140円


 「浦幌らしいお菓子を作ろうと、地域の協力を得ながら約15年前に誕生しました」とパティシエの横山美紀さん。浦幌産の黒豆がちょこんと乗って、中にはコーヒー味の黒豆ペーストが入っている。幅広い世代から愛される銘菓。

<お菓子の店ニシムラ>
浦幌町本町12
Tel:015・576・4661
営:10時~18時30分
休:日曜

「焼き菓子は約20種類!ケーキも販売しています」とパティシエ・横山美紀さん



旅行者に人気のオシャレなクッキー
中札内〈十勝のクッキー〉

1袋650円 ※9枚入り


 関西から移住したオーナーが十勝をイメージして考案したクッキー。紅茶、クルミ、チョコチップの定番のほか、じゃがいも、カボチャ、とうもろこしなど地元産野菜のテイストが観光客を中心に広く支持されている。

<アンクル・ヒロ>
中札内村元大正基線190-3
Tel:0155・68・3091
営:10時~17時
休:火曜
http://cookie-unclehiro.sakura.ne.jp/

「地元十勝の方も親しみを持って食べてください」とオーナー・大原博さん




宇宙の町の新スンダード!
大樹〈ロケットラングドシャ〉

1箱928円 ※5枚入り


 宇宙の町を盛り立てるべく考えたロケット形のココアクッキーは、レモン味のチョコを挟み、老若男女どんな人でも楽しめる味。道産素材にこだわり、十勝産のてんさい糖を使用している。愛らしいロケットや宇宙空間を表現した包装は、子どもも喜びそう。

<パティスリー ナオヤヒロセ>
大樹町東本通8
Tel:01558・6・3023
営:月~土曜9時~19時、日曜9時~17時
休:不定

「ロケットの打ち上げの際のお土産としてぜひ」とオーナー・広瀬直也さん




トラクターのイラストのパッケージがかわいい
更別〈トラクター〉

1個130円


 かつて行われていた「国際トラクターBAMBA」を盛り上げようと作った、大きなタイヤをイメージしたクッキー。オレンジのラングドシャーにチョコがサンドされている。毎日売り切れ必至のクッキーシューと合わせてどうぞ。

<お菓子のニシヤマ>
更別村更別南1線91-31
Tel:0155・52・2065
営:9時~19時
休:火曜
https://www.okashino-nishiyama.com/

「トラクターの所有台数日本最大級を誇る村を代表するお菓子です」と代表・今井良幸さん




世界に評価されたサンタの街の誇り!
広尾〈サンタフェリー〉

1個140円


 道産の良質な発酵バターと生クリーム、ミルク、カニの甲羅に含まれる「キトサン」が入ったヘルシーなクッキー。1996年に十勝港のフェリー就航を記念して誕生した。モンドセレクションの最高金賞に3度も輝いた銘菓。

<光香堂>
広尾町本通9-12
Tel:01558・2・3243
営:9時~19時
休:水曜

「道内では広尾でしか味わえないクッキーです」とオーナー・中田康敬さん


※フリーマガジン「Chai」2021年5月号より。
※撮影/辰巳勲。写真の無断転用は禁じます。

ココロ焦がれる十勝の焼き菓子

 生クリームいっぱいのケーキもいいけれど、ついもう1個と手が伸びてしまう焼き菓子は、身近で心憎いスイーツ。ブレイクタイムのお供としてはもちろん、日持ちするので、遠くで暮らす大切な人への贈り物にもぴったり。お礼や感謝といったさまざまな気持ちを運んでくれるから、ますます好きになる。  サクッとしたクッキーやしっとりとしたフィナンシェ、艶めくカヌレまで。心を込めて作られ、誰かの心をいつも満たしてくれる、そんな十勝の焼き菓子にゾッコンです。

ココロ焦がれる十勝の焼き菓子(5)「わが町ベイク」

ココロ焦がれる十勝の焼き菓子(4)「帯広っ子の定番クッキーシァンルル」

ココロ焦がれる十勝の焼き菓子(3)「がんばるジブンにHAPPY BAKE」

ココロ焦がれる十勝の焼き菓子(2)「焼き菓子から、気持ちを伝えるお手伝い」

ココロ焦がれる十勝の焼き菓子(1)「大切なひとに、大切なときに、心を込めて」