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タンチョウ 十勝45羽増 越冬数拡大、91羽確認道の調査

十勝に生息するタンチョウ。今回の調査結果では45羽増え、91羽の越冬が確認された

 道は、特別天然記念物タンチョウの今年度第2回越冬分布調査の結果を公表した。道内の野生個体数は993羽と前年度より109羽減少。十勝管内は45羽増の91羽だった。また、1900年以降で初めて空知管内で越冬を確認した。

 道は毎年12月上旬と1月下旬の計2回、調査を実施。今回は全道239カ所(十勝46カ所)で行った。定時調査(1月25日午後3時)で確認した野生個体は993羽だったが、地元関係者が定時調査日の午前に確認した個体数を加えた参考記録は、前年度比257羽増の1359羽で過去最多となった。

 定時調査時の個体数が少なかったのは、給餌場の餌の量削減によるタンチョウの行動様式変化が主な要因。

 タンチョウは釧路と十勝、根室、日高、空知の5振興局管内で確認された。参考記録で見ると、振興局別の分布割合は釧路92・3%、十勝6・7%、根室0・7%、日高0・2%、空知0・1%。直近5年間の平均と比べ釧路は3・3ポイント低く、釧路管内への集中度低下傾向がうかがえる。十勝では大樹66羽、幕別15羽が確認されるなど、十勝・根室管内の集中度が増している。

 タンチョウの生態に詳しい専修大北海道短期大学の正富宏之名誉教授は「農家敷地内で目撃された割合がこれまでより高くなった。人間活動領域への侵入、依存が増大している可能性がある」と分析している。(池谷智仁)

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