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帯広畜産大学農業サークル「あぐりとかち」5代目代表 近藤えり子さん、6代目代表 戸島彩良さん

 札幌市出身の近藤えり子さんと苫小牧市出身の戸島彩良さん。二人は帯広畜産大学に通う3年生と2年生。同大の農業サークル「あぐりとかち」の5代目代表と次期代表だ。

 「あぐりとかち」は十勝の農業と食の魅力を全国にPRすることを目的に2010年に作られ、約40名の部員が活動している。最近では農水省主催の「食と農林漁業大学生アワード」や「とかち小麦ピザマラソン」、「麦感祭」への参加をはじめ、地元の農家やカフェとコラボしたスイーツ「白小豆のもんてび あんこ」や、日ハムとのコラボ「野球観戦で食べたいパン」を開発した。
そして今年最大のイベントが、初めて自分達で企画し、8月に3泊4日で開催した「十勝合宿」だ。道外の農業系サークル8団体から学生16人が参加。十勝産食材でもてなしたウェルカムパーティーを皮切りに、地元農家での農作業体験、地元関係者とのバーベキュー交流会、朝もぎトウモロコシ体験、加工現場をまわって材料を集め、ピザを作って食べる「石釜ピザツアー」など充実した内容だった。最終日は「十勝産食材はなぜ美味しいのか」「この経験をどう生かすか」などを参加者で真剣に話し合った。自分達は十勝の良さを改めて実感し、参加者には十勝の農業に対する熱い思いを伝えることができた。モットーの「楽しみながら十勝をアピール」することができたのだ。

 実施にあたり、自分達で企業や農家に足を運び食材の提供や協賛を依頼した。初のイベント開催はすべてが手探り状態でとても大変だったが、最終的には「学生ならではの企画」とほとんどにご理解いただけた。「ご協力いただいたすべての方に本当に感謝しています。来年以降もこの合宿を開催できれば」(近藤さん)。

 十勝では生産者と消費者との物理的距離は近い。だが戸島さんは心理的距離は遠いと感じている。「両者を近づける架け橋となりたい。作り手の熱い思いを知れば美味しさは増し廃棄も減る。消費者の反応がわかれば生産者の目標に繋がる。人は本当においしいものに出会ったとき、自分の大切な人に食べてほしいと思うもの。そんな食べ物を作りたい」と元気いっぱいに夢を語った。


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