知床
知床の夜空に突如現れたオーロラ、「あの時の感動を後世に伝えたい」。会場内では、地元の漁師たちが麦わらを燃やして煙を出し、レーザー光線を当てることで揺らめくカーテンのようなオーロラを夜空に再現。2016年で30年の歴史にピリオドが打たれた。
1958年、知床の夜空に突如現れたオーロラ。「あの時の感動を後世に伝えたい」と、1989年に実行委員会が主体となって事業開始となった。全てボランティアで運営されるレーザー光線によるオーロラ再現事業は30回目を迎えた。会場内では、地元の漁師たちが麦わらを燃やして煙を出し、レーザー光線を当てることで揺らめくカーテンのようなオーロラを夜空に再現している。煙の向きなどは、毎日風向きを確認しながら細かく調整している。
会場近くでは、流氷で貯蔵タンクを囲い純米酒を熟成させている「秘境知床流氷囲い」(300ミリリットル1300円、720ミリリットル2800円)、流氷や雪像でつくられ、大自然のパワーを受け取れる「流氷神社」、幻想的な雰囲気が人気の「オシンコシンの滝」のライトアップなどもあり、知床を存分に楽しめる。
最盛期には6万人の来場があったものの、2015年は観光客の減少などを理由に1万3千人にまで減った。海外からの観光客は増加傾向にあり、16年は2月末までに1万5千人が来場したものの、30年の節目にピリオドを打つ決断がされた。17年には、冬の知床に観光客を呼び込む新規イベントが企画されている。
2月5日~3月12日
午後8時から20分間
知床ウトロ温泉 流氷自然公園特設会場
電話:0152-22-2125(知床斜里町観光協会)
2016年3月12日限りで終了
アクセス
帯広から知床まで約240キロメートル。自動車で約4時間半。