山レポート

冬の白雲山と凍りついた然別湖を歩く

白雲山

 雌阿寒岳に続き新年号山行第2弾は鹿追町と上士幌町にまたがる白雲山(1187メートル)だ。然別湖の南側に位置し、夏場では1時間半ほどで登れることから、学校の登山学習や家族登山に使われる初級の山として知られている。しかし、冬季はどうだろうか。期待と不安を懐きながら出発した。



 1週間ほど前に入った登山者の足跡をたどり、登山道を忠実に進む。台風の影響か以前より倒木が多いように感じた。雌阿寒岳でさんざん寒風に吹かれたが、今日は穏やかだ。冬山と言えば雪に強風が付きものだが、雲一つない晴天に終始にこやかな表情で登って行く。メンバー4人にスノーシューが3つ。深雪の箇所は苦戦した。



 今回の任務は写真に動画、ドローンや360度カメラを駆使した多様な機材での撮影。頂上では各人が得意の機器を持って撮影した。頂上では2時間程度の滞在だったが、師走とは思えないほどの日射熱で寒さを感じない。



 帰路は元来た道をショートカットして然別湖畔に出た。湖面は結氷しているが、雪がなく鏡面の光沢を残していた。恐る恐る上を歩くと、不思議な感覚を覚える。まるで水の上を歩いているようだ。沈みかけの夕日に向かって再度ドローンを上げた。濃緑色の湖面とひび割れの白い線。一年でもこの時期しか見ることが出来ない風景に感動しっぱなしだった。





(文:塩原真・写真:塩原真、青山文弥)



 出来上がった十勝毎日新聞2017年元旦号の紙面はこちら↓
http://kachimai.jp/newspaper/2017newyear/challenge.php

 このメイキング動画は↓



 

 冬の雌阿寒岳編はこちら↓
http://kachimai.jp/feature/nupuri/article.php?id=24

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