ジャガイモ収穫を楽しんだ参加者ら(29日、芽室町祥栄西)

“ポテチ愛“で収穫体験 発売50周年記念し芽室でカルビーファンミーティング

 【芽室】カルビー(東京、江原信社長)とカルビーポテト(帯広市、田崎一也社長)は29日、「カルビーポテトチップス」の発売50周年を記念し、芽室町祥栄西の畑で「じゃがいも収穫ファンミーティングin北海道」を開いた。道内から集まった“カルビーファン”28人がジャガイモの収穫を体験した。

 カルビーは50周年に合わせ、全国で工場見学などのファンミーティングを開催。原料主産地の北海道では、契約農家での収穫体験を企画した。

 この日、参加者は泥だけになりながらも楽しそうに大量のジャガイモを収穫。その後、貯蔵庫見学や試食会を行い、“出来たてのポテトチップス”の味に顔をほころばせていた。

 親子で参加した釧路市の吉田ももかさん(27)は「カルビーのパワーを感じることができた。これからポテトチップスを食べるときに、ありがたみを感じながら食べたいと思う」と充実した様子で話した。

 イベントに先立ち田崎社長らが豊作を願って「収穫式」を行い、加工用ジャガイモの「トヨシロ」を掘り出した。田崎社長は「去年、おととしと豊作だったが、今年は雨が少なく厳しい状況になっている。気候変動への対策が求められている中、持続可能な農業に貢献していきたい」と話した。収穫作業は10月中旬まで続く予定だ。

 十勝は、カルビーグループが使用する道産ジャガイモ約24万5000トンのうち、約4割に当たる14万7000トンを生産する一大産地。芽室町内では、カルビーポテト向けに187戸、計1034ヘクタールで加工用ジャガイモが生産されている。芽室町加工馬鈴しょ生産組合の大谷寿仁組合長は「9月も高温が心配。収穫後に品質を落とさぬよう工夫しながら進めていきたい」と気を引き締めた。(星野広翔)


“ポテチ愛“で収穫体験 発売50周年記念し芽室でカルビーファンミーティング

星野 広翔

十勝毎日新聞社 編集局 デジタルセンター

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