おびひろ動物園(渡邊誠克園長)で「海の日」の21日、果物などの餌を閉じ込めた氷をプレゼントする恒例のイベントが行われた。来園者たちは動物たちの涼しげな姿に笑顔を見せていた。
この日、氷がプレゼントされたのはホッキョクグマとアザラシ。ホッキョクグマのアイラ(14歳、雌)には、スイカやニンジン、リンゴ、オレンジが入った直径80センチほどの氷2個が贈られた。
集まった家族連れら約50人は、氷をなめたりかじったりして中身を味わうアイラの姿を写真に収めていた。獣舎のプールに生きたニジマスも放たれ、水しぶきを上げてプールに飛び込み魚を捕らえるアイラの迫力ある姿に歓声が上がっていた。
母親と訪れた中西京香さん(9)=芽室西小4年=は「氷をかじるガリガリという音が聞こえ、硬そうな氷なのにすごい力だと思った。冷たいものを食べて水にも入れてアイラはうれしいと思う」と笑顔。イベントを企画した飼育員の大丸譲司さんは「アイラにとっては久しぶりの氷。アイラのおいしい顔や活動的な姿を見てもらえたのでは」と話した。
前日の20日には、チンパンジーとアザラシにも氷がプレゼントされた。(菊地青葉)