【広尾】広尾高校(田村郁夫校長、生徒75人)の学校祭「第76回広高祭」が7月4、5の両日に開かれる。4日夜に行われる伝統の「行燈(あんどん)行列」には、今年も「地域の大人」が製作した行燈も参加する。まちの活性化や交通安全啓発などを目的に、生徒たちの行燈を引き立てながら、広尾の夏の風物詩の盛り上げに一役買う。(松岡秀宜)
広高祭の行燈行列は、生徒たちが、クラスごとに手作りした行燈を山車に載せ、町内を練り歩く。ただ、近年は生徒数が減り、行燈自体も減少。このため、昨年は同校OBも多い広尾町商工会青年部(竹山章生部長、部員21人)が、広尾サンタランドのマスコット「さーたちゃん」(高さ1・7メートル、直径1・3メートル)の行燈を製作して参加した。
今年は「さーたちゃん」に加えて、同じく広尾サンタランドのマスコット「ツリーくん」(高さ1・5メートル、直径1・2メートル)、道警のマスコットキャラクター「ほくとくん」(高さ1・6メートル、直径0・9メートル)の行燈も行列に参加する。
商工会青年部員 町職員や署員も
旧広尾小学校体育館では同青年部員に加え、主に「ツリーくん」を作る町職員、「ほくとくん」を製作する広尾署員らも作業に励んでいる。26日も約20人が行燈作りに集中。同署の平田誠治地域交通課長は「飲酒運転の根絶や自転車のヘルメット着用推進なども呼び掛けたい」と話し、「ほくとくん」のボディーを仕上げていた。
各行燈とも、針金の骨格に紙が貼られるなど、製作は順調に進む。7月には「色着けなど仕上げの作業に入る」(齊藤佑典商工会青年部副部長)予定だ。
今年の行燈行列は、高校生製作の3基と合わせて、計6基が町内を練り歩く。「(自分が)高校生の時は9基だった」と話す同校OBの竹山部長は「行燈行列は、たくさんの方々が笑顔で高校生を応援する催し。生徒たちの晴れ舞台を、行列への参加を通じて応援したい」と話す。行燈行列は、4日午後6時45分に広尾高校を出発する。