普段は立ち入ることができない帯広市役所屋上で日高山脈や市街地を眺める参加者(25日午前9時45分ごろ、塩原真撮影)

日高山脈国立公園指定1年記念 市役所屋上から山脈を眺める

 日高山脈襟裳十勝国立公園の指定から1年を迎えた25日、帯広市役所屋上から日高山脈を眺める記念イベントが行われた。山並みはかすみがかっていたものの、参加者たちは山を指さし「あの山が十勝幌尻岳だね」などと話しながら、屋上から雄峰を楽しんでいた。

 普段は立ち入れない市役所屋上から眺める日高山脈。気温が上昇するこの時期は遠くの山並みはかすみやすく、くっきりとした日高山脈は見られなかったが、部分的に見える剣山や芽室岳、日高山脈最高峰の幌尻岳などを眺め、写真や動画に収めていた。

 屋上からの眺めを楽しんだ後は、環境省提供のVR(仮想現実)を体験。登山者の目線で撮影したバーチャルトレッキング、上空からのスカイウオーク、各地の観光スポットを見ながら、実際に山を歩いているかのような体験を楽しんでいた。

 市内在住の高原都子さん(64)は「山に登ることはないけど、屋上から見える景色はすごく良かった。日高山脈の麓まで人々の暮らしがあるんだと改めて感動した」と話した。登山歴30年の市内在住の60代女性は「登山者が増えているので、しっかりとした装備で登ってほしい」と警鐘を鳴らしていた。(完戸雅美)

日高山脈国立公園指定1年記念 市役所屋上から山脈を眺める

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完戸 雅美

十勝毎日新聞社 編集局 行政・政治グループ

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