日高山脈襟裳十勝国立公園の指定から1年を迎えた25日、帯広市役所屋上から日高山脈を眺める記念イベントが行われた。山並みはかすみがかっていたものの、参加者たちは山を指さし「あの山が十勝幌尻岳だね」などと話しながら、屋上から雄峰を楽しんでいた。
普段は立ち入れない市役所屋上から眺める日高山脈。気温が上昇するこの時期は遠くの山並みはかすみやすく、くっきりとした日高山脈は見られなかったが、部分的に見える剣山や芽室岳、日高山脈最高峰の幌尻岳などを眺め、写真や動画に収めていた。
屋上からの眺めを楽しんだ後は、環境省提供のVR(仮想現実)を体験。登山者の目線で撮影したバーチャルトレッキング、上空からのスカイウオーク、各地の観光スポットを見ながら、実際に山を歩いているかのような体験を楽しんでいた。
市内在住の高原都子さん(64)は「山に登ることはないけど、屋上から見える景色はすごく良かった。日高山脈の麓まで人々の暮らしがあるんだと改めて感動した」と話した。登山歴30年の市内在住の60代女性は「登山者が増えているので、しっかりとした装備で登ってほしい」と警鐘を鳴らしていた。(完戸雅美)
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