然別の山々をバックに雪で覆われた畑に液体の融雪剤を散布するドローン(8日午前9時50分ごろ、鹿追町内で。塩原真撮影)

春の農作業を前にドローンで融雪剤散布 鹿追

 【鹿追】十勝管内では春の農作業を前に、畑一面を覆う積雪を溶かす作業が本格化している。鹿追町内の畑では8日朝、ドローンを繰り出し、上空から真っ白な雪原に融雪剤を散布した。

 鹿追町北鹿追の村瀬ファーム(村瀬裕志代表)では、「十勝川西長いも」の生産などを手掛けており、春掘り用となる1・6ヘクタールに融雪剤をまいた。

 作業を担当したのは、帯広市を拠点にドローンによる農薬散布を請け負っている中谷拓登さん(32)。ドローンは高さ3メートル地点に上昇、畑の上を往復し、約18リットルの融雪剤を10分程度で散布し終えた。

 中谷さんによると、融雪剤の散布はトラクターによる地上での作業が主流で、ドローン散布はまだ珍しい。「人手をかけずに効率的に散布ができるのがドローンの魅力。異常気象が常態化しているので、緊急防除などのニーズにも応えていきたい」と話していた。(能勢雄太郎)


春の農作業を前にドローンで融雪剤散布

能勢 雄太郎

十勝毎日新聞社 編集委員

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