軽快な音楽で酔客らを楽しませる流しパフォーマー

「流し」の芸、北の屋台に 17日まで3人がパフォーマンス

 楽器片手に酒場を巡り、パフォーマンスで酔客らを楽しませる「流し」の芸人が13日から、帯広市内の北の屋台を訪れている。17日まで3人の流しが各店を練り歩き、弾き語りや占いなどを披露。北の屋台に、陽気な音楽と客の拍手が響いている。

 「流し」は居酒屋などに現れ、客のリクエストに応じてその場で演奏を披露するパフォーマンススタイル。近年のレトロブームによって活動が再燃しており、昨年5月には初の全国組織となる「全日本流し協会」が発足した。

 同協会は流しの普及発展を目的に全国の屋台や横丁などで活動している。北の屋台へは、今回が初訪問。東京、千葉、愛知から訪れた3人のパフォーマーが、17日まで盛り上げる。

 パフォーマーの一人、タクトくん(36)は流し歴14年のベテラン。初日の13日は午後7時ごろからギター片手に屋台を次々と回った。生き物の豆知識を盛り込んだ歌を即興で披露する「どうぶつ知りたいソング」が十八番。客からジンベイザメをリクエストされ、「名前の由来は和服の甚平(じんべい)羽織からついてます!」と歌った。

 釧路から出張で訪れていた鈴木祐典さん(62)は、「音楽で雰囲気が明るくなり、お酒を飲むのが楽しくなる。このタイミングで来られて良かった」と笑顔だった。(児玉未知佳)

「流し」の芸、北の屋台でパフォーマンス

児玉 未知佳

十勝毎日新聞社 編集局 経済・産業グループ

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